私にとって、海を志す原点になった作品です。

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北杜夫さんの『どくとるマンボウ航海記』(新潮文庫)。

マグロ漁の調査船に乗ってヨーロッパやアフリカを船で廻った様子を描いたもの。
Amazonの解説によると、旅行記としては先駆的な存在らしいです。
高校時代に友人の勧めで初めて手にとったときにはもう、既にかなり古い作品になっていましたからね。

でも、古臭さの中にも色褪せないユーモアが輝いている作品です。
今でも、寝る前とかに照明を暗くしてお酒を飲みながらときどき読んでいます。
Kindle版では味わえない、文庫本ならではの茶色く霞んだ紙面も旅情を掻き立てるのに一役買っているのでしょうか。

船旅の楽しさもたくさん紹介されていますが、それよりものっぺりした退屈さが印象に残っています。
穏やか過ぎる大海原に抱かれ、描く時間が沢山あるだろうと何冊も持っていった画用紙に、描いたのはけっきょく「豚の顔」だけとか(笑)。

イイですよね~。
ハラハラ・ドキドキしない船旅。
高額な旅費を叩いても絶対に得られないであろう、本当の意味での“至福のひととき”。

船がほしい! 自分だけの船が!
海外なんて行かなくていい!
瀬戸内の里海で、の~んびりユラユラ、昼間からビール飲んで(飲酒操縦不可だけど)、うつらうつらしたい!

ってか、なんでかお酒との相性も良い本です。
飲み過ぎ注意でおねがいします。

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